「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」の開催中止を受け、講演動画の配信を行っているコンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)は、京都大学の宮川豊章名誉教授の「コンクリート構造物の健康寿命を確保するために」など13本の新たな動画を今月30日に公開する。これで当初配信予定の31本のうち、27本の動画が視聴可能となる。
同フォーラムは毎年全国で開催し、全会場延べ7000人超を動員するが、今年はコロナ禍で全会場の通常開催を中止。このことを受け、同協会では登壇予定だった講師による講演動画(31本)を公開することとしており、土木学会及び建設コンサルタンツ協会のCPDも取得できるよう調整した。すべて視聴すれば25単位を取得できる。
30日から配信開始する動画は、宮川教授のほか、大阪大学の鎌田敏郎教授による「見えないものは非破壊で診る」、芝浦工業大学の濱崎仁教授による「歴史的構造物の保存・修復~鉄筋コンクリート造の現状と課題~」など官民の有識者による最新技術・知見を紹介するもの。
徳納会長(福徳技研)は、「昨年・今年と対面でのフォーラムを開催できなかったが、今年はオンラインでCPD単位が取得できるよう関連団体にお願いした。『事例にみるコンクリート構造物の健康寿命の延ばし方』をテーマに、維持管理に関する最新研究と技術をお届けしたい」としている。
残り4本の動画は、9月30日に配信予定となっている。